名古屋形成クリニック

お知らせ

052-583-7077無料メール相談
診療時間地図アクセス

皮膚科の治療

皮膚科の治療には次のようなものがあります。

皮膚表面の形成外科的疾患

【皮膚のできもの】

皮膚のできものは、腫瘍と言います。ほとんどが良性腫瘍です。毛穴がつまり、その部分が感染を起こしたりするアテローム。皮膚表面の老化現象である脂漏性角化症、メラニン細胞のかたまりであるホクロ、色素性母斑、などです。又、悪性腫瘍もあり得ます。黒色変化した腫瘍が出血しやすい、容易にくずれて潰瘍となったり、数ヵ月、数週間単位で急に大きくなってきたり、黒さが増したような場合には悪性変化も考えられます。基底膜細胞癌、有棘細胞癌、悪性異色腫とあります。

一般的には皮膚腫瘍は切除します。縫合に際しては、切除した皮膚が少ない場合にはそのまま縫合、直接縫合します。縫合線が長くなったり、皮膚のより(dog ear)ができるようなら皮弁を作成します。皮膚のできものは小さいうちに診察にくるようにしてください。皮膚腫瘍切除した後は傷跡ができます。手術後1~2ヶ月は目立つ事がありますが、半年、1年と時間が経つにしたがい目立たなくなります。稀に赤く目立った傷跡が半年、1年と過ぎても目立つ場合があります。その時には、その傷跡の治療を行うことがあります。

【皮膚アレルギー・アトピー性皮膚炎】

最近はアレルギー体質の人が増えています。春先の花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などがありますが、これらは、花粉ばかりではなく、家の中のチリや食品などが原因のことがあります。同じようにアレルギー性皮膚炎はアレルゲン(アレルギーのもと)と同じようなものですが、皮膚が痒く、赤みが出ている状態を言います。ネックレスや耳のアクセサリーがはっきりとした原因で起こる接触皮膚炎。皮膚が乾燥しているとアレルギーが起きやすくなります。このアレルギー状態が長く続くと場合にはアトピー性皮膚炎になってしまいます。赤ちゃんや小児ばかりではなく、大人においてもアトピー性皮膚炎が発生します。

治療の原則は、痒みがひどい場合には、ステロイドの軟膏をつけます。痒みが少なくなってきたら、保湿のクリームをお風呂上りにつけ、皮膚の乾燥を防ぐ必要があります。同時に飲み薬、坑アレルギー剤の内服も必要です。

アレルギーが治まっても、簡単に治療を中止せず、定期的な診察を受けるといいでしょう。

【陥入爪・巻き爪】

爪の辺縁がくい込み、刺さったようになり、痛みが出てくる病気です。くい込んだ爪のまわりの皮膚が、いつまで経っても治らず、肉芽や潰瘍(傷が長い間、治らないでじゅくじゅくした状態)を形成します。靴など、とても履くことができなくなります。

この治療は、形状記憶合金を使ったり、薄いシートを爪の下に貼ったりという方法もありますが、当院ではフェノールを使用し、爪縁での爪の異常発育を抑える方法を行なっています。フェノール法の治療をすると治療直後は出血しますが、その出血は一時的で、3-4時間すれば止まります。当日晩より入浴可能になります。翌日からは会社へも行けるでしょう。

治療した部分はひと月くらい上皮化するのにかかり、傷ができた状態ですが、運動等もできます。治療は通常1回で終わりますが、時にくい込みが著しかったり、爪床(爪の生えてくる部分)が深い位置にあると2回目、3回目と治療することもあります。

【ニキビ】

ニキビのでき方は人間の生活リズム、体のサイクルによりかなり状態は異なります。人間が生きている限り、ある程度はニキビができるのはやむを得ないということです。ただ、そのニキビをひどくしないことは大切です。又、ニキビができないようにできたらベターと言えます。

ニキビの治療には特効薬はありません。気長に漢方薬、ビタミン剤、抗生物質、軟膏、クリームを使用するのです。うまくその薬に波長が合ったら、ニキビは簡単に治ることもあります。

主治医の先生によく相談して、薬を出してもらうといいでしょう。