名古屋形成クリニック

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うす毛の種類

①遺伝、免疫

うす毛の種類の中でも、『遺伝・免疫』によるうす毛になる人は多く、その中でも遺伝によるうす毛は深刻かつ、最も信憑性の高いものになっています。 母方の祖父がうす毛だと、孫もそうなる可能性が極めて高く、このパターンに該当する場合には注意が必要です。 逆に、父や父方の祖父がはげていたとしても、頭髪に関しては、遺伝されにくくなっているので、希望がもてます。 自分の髪質が誰に近いのかを早くから見極め、対策を練ることも大切です。

②男性型脱毛症

「男性型脱毛症」とは、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンというホルモンが大きく関わっているのではないかという研究結果があります。 ジヒドロテストステロンが毛根の細胞内で男性ホルモン受容体と結合してしまうと、毛の発育で重要な役割をする毛乳頭や毛母細胞に悪影響を及ぼし、毛髪の成長が阻害されうす毛になるのではという説が有力です。 また男性型脱毛症は、遺伝的要素、環境的な複数の要素が関わっています。うす毛の中でもこの種類の脱毛症は、脱毛全体の実に95%を占めています。 「男性型脱毛症」という名前から男性にのみ起こるものと考えられがちですが、実際には女性にもおこります。 治療法としては、抗男性ホルモン剤を使用して頭皮における男性ホルモンの活動を抑制し脱毛を防ぐという方法があります。

③円形脱毛症

普通のうす毛は徐々に髪の毛が成長しなくなり薄くなるのですが、円形脱毛症は、突然髪が円形に抜けてハゲてしまう症状です。 年齢や性別を問わず発症しますが、家族の中に円形脱毛症にかかった人がいる場合、発症する確率が上がると言われ、遺伝的な要因もあるようです。 ただその原因は様々で、遺伝だけでなく免疫細胞が精神的なストレスから異常を起こし、髪の毛を作る細胞を攻撃して抜けたり、または血行不良により酸素と栄養が髪の毛を作る細胞に届かなくなり、髪が抜けていく場合もあります。 また食生活の乱れや睡眠不足などによって引き起こされる自律神経の乱れなどが原因の場合もあります。 円形脱毛症は、普通のうす毛と治療の種類も違いますので、根本的な原因を特定し、解決することが治療への第一歩になります。

④女性型脱毛症

女性型脱毛症は男性型脱毛症と違い、頭髪全体がうす毛になります。 女性型脱毛症は、種類によって原因は様々ですが、産後のホルモンのバランスが崩れることによっても発症します。 また、男性の脱毛症と異なり、あまり世間に認知されていないため、一人で悩んでしまう女性も少なくありません。 それに伴い、うつ病になってしまった例も複数報告されています。

⑤生活習慣

最もうす毛になりやすい生活習慣は、ヘルメットなどの通気性の悪いものを長時間頭に被り続けることです。 仕事柄必要な場合も多く、生活習慣というよりは規則のせいで被らざる得ない場合もあるかも知れません。 そのような場合でも、休憩中などはこまめに外すようにして、少しでも通気性を高めるように努力しましょう。

⑥過度のヘアケア

ヘアケアを行うのは良いことですが、過度のヘアケアによる脱毛症という場合があります。 うす毛の種類には頭皮を自分で傷つけてしまい起こる場合もありますが、シャンプーのし過ぎによって頭皮に必要な脂分まで取りすぎてしまう場合もあります。 頭皮が乾燥してしまい、髪が傷みやすい状態になってしまうのです。こうなると髪の毛の1本1本が弱まってしまいうす毛となってしまいます。 髪に良いと思ってしている行為がうす毛を引き起こす原因になる場合があります。

⑦牽引性脱毛症

外因性の薄毛として牽引性脱毛症という種類の脱毛症があります。これは髪の毛を長い時間、継続的に引っ張り続けたために起きる脱毛症で、女性に多くみられる脱毛症です。 ポニーテールのように髪を強くまとめているようなヘアスタイルを長い期間にわたってしていると起こりやすくなります。 この種類の脱毛症を改善させるには、毛根に負担をかけるようなヘアスタイルを避けることです。頭髪を引っ張った状態が長く続くことは髪のいいはずがありません。頭皮をリラックスさせることで、しっかりとした髪の毛を回復させることができます。

⑧トリコチロマニア

トリコチロマニアとは。抜毛癖のことで、うす毛の種類というよりは、心理的な原因で起きる一種の癖と考えるべきもので、ひどい場合は病的なケースもあります。とくに利き手側、手の届く範囲に多く現れます。前頭部、側頭部などにはっきりと他の部分より髪の短いうす毛の部分があらわれます。 なぜ自分の髪の毛を引き抜くのか?そこには欲求不満や精神的ストレスがあると言われ、多くの場合は小学生以下の小児に現れます。 大人でも発症する場合があり、自分で毛を抜いていることについて自覚している場合もありますが、まったく自覚がない場合もあります。無意識のトリコチロマニアの場合、自分で毛を抜いていることを周囲の人が指摘することで止まる場合もありますが、改善されない場合は心理カウンセリングなどが必要となります。

⑨病気

薄毛の種類によっては病気である可能性はあります。基本的には遺伝である可能性が高いのですが、生活環境の変化やストレスによって親や家系上うす毛でないにもかかわらず自分の髪が薄くなるということがあります。 髪の毛が細くなることや、全体に腰がなくなるなどの症状は、加齢によって進行してしまうことなので病気とは違います。 いずれにしても急にうす毛になることはないので、あまりにも不自然な形で髪の毛が減ってきたと感じたら、一度病院で診察を受けることをお勧めいたします。

⑩薬剤性脱毛症

薬剤性脱毛症とは。これは、病気の治療のためなどで薬剤を使用し、その副作用によって脱毛がおき、うす毛になることです。使用すると髪の毛が抜けてしまう薬剤として、抗がん剤やC型肝炎の治療に用いられるインターフェロンなどが知られています。 これらの薬は副作用が強く、通常の健康な細胞(髪の毛を作る毛母細胞)にも悪影響を及ぼします。 特に毛母細胞は最も薬の影響を受けやすい器官で、副作用の強い薬を長期間使用し続けると、毛根自体の機能が失われ、毛が抜けてしまいうす毛となります。 薬剤性脱毛症でうす毛になってしまった場合、その毛は二度と再生しない訳ではありません。この種類の脱毛症は、薬の使用を中止すれば解消していきます。

⑪膠原病性脱毛症

髪が抜ける原因には何らかの疾患が原因している場合もあります。膠原病性脱毛もよく起こる症状で、自己免疫疾患の膠原病がもとで起こる脱毛症です。 膠原病性脱毛など病気で起こる脱毛の場合は、通常の育毛対策で回復するのは難しい為、専門医師と相談しながら治療を行って下さい。

⑫梅毒性脱毛症

梅毒性脱毛症とは。梅毒はスピロヘータと呼ばれる微生物に感染して起こり、時が経つにつれて、脳や脊髄が侵されて行く恐ろしい病気です。 この梅毒性脱毛は梅毒の第二期、発症して半年未満ほどの患者に起こるもので、症状としては、主に頭部側面に、直径3ミリから5ミリ程度の円形脱毛症が多数現れます。広い範囲に脱毛が散らばることもあります。更に症状が進むと発熱や倦怠感、発疹などの症状が現れ、発疹や発熱があって、このような脱毛が見られる場合は梅毒性脱毛症となります。 今は梅毒の治療法もあり、また梅毒用のチェッカーも何種類がありますので、早期発見と早期治療が何よりも大事です。

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